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退去にかかる費用

新居が決まり、「いよいよ引っ越し!」となれば、速やかに退去の準備を進める必要があります。賃貸物件から退去する際には、荷造りや身辺整理だけでなく、「原状回復義務」と、それに伴う退去費用の支払いをしなくてはなりません。
この記事では、アパート・マンションなどの賃貸物件の退去費用について解説します。

記事の目次

  1. 賃貸物件の退去費用とは?
  2. 退去費用の相場(間取り別)
  3. 退去費用を抑える4つのポイント

賃貸物件の退去費用とは?

退去費用とは賃貸物件を退去するときに必要となる、原状回復やクリーニングなどの費用のことです。
クリーニングに関しては、家主(大家さん)の負担でハウスクリーニングを行う場合もありますが、退去時に借主負担でクリーニングを行う旨が契約書に記載されている場合、それに従って費用の負担が発生します。また、退去時の部屋の状態によっては追加で費用の負担を求められることもあるので、注意が必要です。
原状回復やクリーニングの費用は、入居時に支払った敷金から差し引かれる形で支払うのが一般的です。原状回復やクリーニングの費用が敷金を上回ればその分が追加請求され、敷金から原状回復やクリーニングの費用を差し引いて余剰があれば、その分は返還されます。また、敷金なしの物件では、原状回復やクリーニングに必要な金額をそのまま支払うことになるため、費用が高額になりやすいです。

原状回復義務とは?

原状回復義務とは、賃貸物件の借主が退去する際に、借主の過失や故意による物件の損傷を修繕・補償する義務のことです。
賃貸物件を借りたとき、借主にはこの「原状回復義務」が生じます。国土交通省で「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が策定されており、借主はこれにもとづいて、借りた物件を原状回復させるのにかかった費用を負担します。
借主は、「入居者の故意や過失、通常の使用を超えるような使用による損耗」について、それを回復させるために必要な費用を支払う必要があります。言い換えると、借主には経年劣化や通常損傷による損耗に対しての支払い義務はなく、これは家主の負担となる部分です。

退去費用の内訳

借主が原状回復の費用として支払うのは、原状回復に必要な費用の総額から、経年劣化と通常損傷分を差し引いた金額です。つまり、通常の使用を超える傷や汚れがあり、交換や修繕が必要な設備があった場合も、経年劣化によって価値が減少した分は支払う必要がありません。

退去費用の相場(間取り別)

下の表は、間取り別に退去費用の相場をまとめたものです。ただし、状況によってかなり変動がありますので、あくまで目安として参考にしてください。

間取り 退去費用(相場)
ワンルーム、1K 15,000〜30,000円
1DK、1LDK 20,000〜40,000円
2DK、2LDK 30,000〜50,000円
3DK、3LDK 50,000〜60,000円
4DK、4LDK 90,000円〜

退去費用を抑える4つのポイント

入居時に部屋の現状を確認しておく

退去費用における原状回復とは、借りたときの状態に戻すということです。つまり、借りたときにすでにあったキズや汚れについては、支払う義務はないです。 そのような支払いが発生しないために、入居時に現状確認のチェックリストを渡されることがあります。それでも不安な場合は、入居前に破損箇所の写真を撮ってあらかじめ管理会社に報告しておくと良いでしょう。

掃除や設備の整備をしっかりする

入居中に掃除や設備の整備をしっかりすることによって、退去費用を抑えることができます。ホコリや汚れ、カビなどを発見したときはきちんと落とすようにしましょう。
備え付けのエアコンなどのフィルター掃除についても故障の原因となるので、しっかりメンテナンスする必要があります。

自分で汚れを落とす

退去するときは、自分で落とせる汚れはしっかり落としておくと良いでしょう。換気扇や排水溝など、汚れやすい箇所は定期的にチェックし、市販の洗剤を使って対処しましょう。

管理会社に交渉

故意・過失による原状回復費だとしても、予想に反した金額を請求される場合もあります。その際は、自分で内装業者などに連絡を行い、補修費の相場などを調べたうえで、管理会社に値下げ交渉してみるのも1つの方法です。

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